ショック療法は、薬物または電気の使用によって昏睡やけいれんを誘発し、重度の精神障害を治療するものである。 インスリン療法は、インスリンの値を増やした注射を使用し、血液を脱酸素処理して、拡散モーター、知覚作用、自律神経系作用により深い昏睡状態を作り出す。
治療効果は統合失調症で最も大きいとされ、持続期間は2年未満で予後は良好である。 またメトラゾールは、けいれんの誘導に使用されている。 合併症には反応の制御困難と、意識を失う前に患者が経験する極度の不安が含まれる。
数年間に渡って電気ショック療法(ect)は、患者のこめかみに2つの電極を置き、その間に約150ボルトのDC電流を短時間流すことで行われてきた。 けいれんと気絶を誘導する電流は、2~6週間に毎週約3回ずつ施された。 副作用には一時的な記憶喪失や知能障害が、骨折や呼吸不全のわずかなリスクとともに含まれていた。 近年では、そうした副作用は電流をかなり低くしたり、時にはセッション数を減らすなどして修正した治療により減少している。 さらに、現在ECTを受ける人には一時的な麻酔を施して筋弛緩剤を与え、脳波と心拍リズムをモニタリングする。 電極は一つだけ使用されることが多い。
20世紀半ば、ECTの診療は、時折精神病院で患者に無差別に使用するなどして悪用された。 以来、多くの症状は精神治療薬で置き換えられたが、1980年代になって、生命を脅かすうつ病の患者に再び使用されるようになった。 また、パーキンソン病の患者が経験することのあるうつ病の治療など、わずかな割合ではあるが他の病気にも使用され続けている。 エンドルフィンが人体のいわゆる自然な鎮静剤であるため、ECTの作用は、ショック療法を受け た後の患者に観測されるように、ベータエンドルフィンの血中濃度の上昇につながる可能性がある。