泌尿生殖器疾患には、排泄系の尿路および腎臓から尿道の外開口までの生殖器官の疾患が含まれる。 これらの疾患は、便宜のために一般的に分類され、男性では2つの管が端末側終端を共有し、女性では管は別々であるが隣接している。 したがって、両性ともにて一方の管に発生した問題が、もう一方に影響する可能性がある。
泌尿生殖器疾患に最も直接関わりのある医療分野は婦人科と泌尿器科で、いずれも尿路に関与しているが、前者は女性、後者は男性のの生殖管に関する異常を専門に扱っている。 研究されている疾患には、さまざまな感染症、腫瘍、先天性(生まれもった)疾患、アレルギー、 免疫問題、および心血管疾患や糖尿病など、これらの管にも影響を及ぼす他の体組織または一般的な代謝系の病気が含まれる。
尿路疾患
より重症な腎臓疾患には、糸球体腎炎やネフローゼ、腎盂腎炎がある。 多く観測される糸球体腎炎の形には、大部分に糸球体内の抗体抗原複合体の沈殿物や腎臓のろ過装 置があることが証明されている。したがって、この疾患の一般的な形の1つは、喉または皮膚の感染から2~3週間後に連鎖球菌として発生する。ほとんどの症例は一時的なものだが、中には慢性になって腎不全や尿毒症につながるものもある。 ネフローゼまたはネフローゼ症候群は、糸球体損傷により尿にタンパク質が流出する疾患である。 それ自体は疾患ではないが、その兆候は慢性糸球体腎炎、多発性骨髄腫、紅斑性狼瘡、または他の重病のある時点で観測される。 腎盂腎炎は、迅速な治療が行われない場合、恒久的な損傷をもたらす危険性のある腎組織の重篤感染症である。 それは通常、膀胱または尿管、膀胱から腎臓に昇る管の細菌感染から生じる。
尿路とその末端部に起こる感染症は、まとめて尿道炎として知られている。 そのような感染症にはクラミジア感染症や淋病が含まれるが、特に淋病は女性生殖管を昇る傾向がある。 また、尿道炎の原因になる薬物は、隣接組織に広まることがある。
尿路に起こる他の苦痛は、腎結石および膀胱結石の発育である。また、一般的にそのような石は、感染症と連動して発生する。 結石は尿から出た不溶性物質の沈殿物によって引き起こされる。痛風を患う人の中には、尿酸結石を形成する人がおり、副甲状腺の腫瘍がある人ではカルシウム結石を形成することがある。小さい石は、腎臓から尿管に降下するにつれて採取できる大きさになり、それらを動かし続ける収縮の波が、尿管仙痛として知られるかなりの疼痛状態を作り出す。
男性の生殖管疾患
中年層から老年層の人に頻繁に問題の原因となる男性の生殖管の部位が前立腺である。 前立腺は膀胱直下の尿道を囲んでおり、この位置にあるために、感染症(前立腺症)または良性腫瘍によって肥大した時に後部尿道を圧迫する。 圧迫されすると尿流が妨げられ、その症状が重く、長期に渡って継続した場合、尿路感染症や重度の腎障害、および尿毒症を引き起こす。 また、前立腺癌は60歳以上の男性でますます一般的になっている。その発達は男性ホルモンによって促進させられ、女性ホルモンによって可変の範囲を遅らせることができる。
女性の生殖管疾患
女性の生殖管の膣、子宮、および関連する腺は、性感染症ならびに他の細菌や酵母菌に起因する他の多くの感染症に見舞われる一般的な部位である。 また、月経期間中に膣から上方に昇る細菌は、卵管の主な問題の原因にもなる。このような感染症は、管の膿瘍や限局性腹膜炎の発症につながる。 この重篤な疼痛状態は、骨盤内炎症性疾患(PID)として知られている。 この状態はまた卵管のあざを誘発することもあり、不妊症の原因になる。 多くの細菌は、ウィルス同様、特にPIDを誘発するとされる淋病の原因となる。
多くの良性、悪性の嚢胞および腫瘍は、女性の生殖管に発生する。 実際、卵巣ほど様々な悪性腫瘍に見舞われる器官はない。 また、卵巣は、月経期間中に捨てられた子宮の内壁(子宮内膜)からの細胞の良性の移植組織である子宮内膜症を含む数種類の良性嚢胞と固形腫瘍の病巣である。 子宮内膜自体は、悪性腫瘍が年齢とともに、ますます頻繁に見られるようになる。平滑筋肉腫という子宮筋の悪性腫瘍は、より時折見られるが、平滑筋腫という良性腫瘍もかなり一般的である。
アメリカでは、パパニコロー検査を子宮の首の部分、すなわち頸部や他の一般的な悪性の癌を検出するために日常的に行われている。 膣と関連する腺は、妊娠期間中に多用量のプロゲスチン(性ホルモン)投与による治療が行われた 女性の娘に見られる膣癌がますます多くなっているのを除けば、腫瘍になる一般的部位ではない。