懐妊した母体
女性の身体は、子どもの発育、栄養補給、および誕生に備えて、さまざまな変化を経験する。妊娠 の初期徴候は月経の休止で、胎盤が産生するホルモンである、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HC G)の値の上昇を引き起こす。妊娠の初期兆候には、疲労と同様、乳房の圧痛、頻尿、時折起こ
る吐き気、および嘔吐(所謂、つわり)が含まれ、しばしば妊娠女性に起こる最初の具体的な証 拠になることが多い。通常これらの兆候は、妊娠12週目までに見られなくなる。妊娠初期から 、妊娠している女性は、生理学的かつ解剖学的変化があっても母体と胎児に配慮して、安全環境 を維持する必要性を理すし、例えば、適切にシートベルトを締める、アルコールの摂取や喫煙、および他の潜在的リスクを避けるべきである。
妊娠中期では、一般に妊娠している女性は、胎児が体内で発育するにつれてエネルギーが蓄えられ るように感じる。子宮増殖と母体の増量は最も顕著な兆候であるが、血流量、心拍出量、および 呼吸容量における複合的な変化は、胎児の成長や陣痛、および出産の準備段階である。胎児は成 長するにつれて他の器官を圧迫し始めるようになり、便秘や胸やけを生じさせることがある。その他一般的は症状として、軽度の頭痛および前駆陣痛と呼ばれる正常な間欠的な子宮収縮などがある。
妊娠後期では、胎児の体重が最大限になる。子宮収縮が増加して、陣痛を開始できるように子宮が 準備を始める。通常、胎児の位置は頭頂(頭が下にある状態)を前提とし、胸が膨張することが 多く、母乳育児に備えて初乳が浸み出すこともある。妊娠最後の数週間は、体重が増えるために 、どんどん不愉快になることが多い。頭痛、痔、静脈瘤、および脚の腫脹が起こることもある。 子宮の拡大から、よく息切れが見られ、肺の完全な拡大を妨害する。また、出産の数日前には不眠も起こりやすい。
妊婦管理
妊婦管理を受けている女性が、妊娠、出産の後の合併症の率が低く、より健康な赤ちゃんを生むこ とは広く知られている。また、指導を受けるのが早ければ早いほど、一貫したものであればある ほど、転帰が良いものになる。妊娠と育児に関する教育は、異常の検出と処理のように、妊婦管 理の重要な役割を果たしている。これらリスクの多くを評価する最適な時期は、女性が妊娠する 前である。出産年齢にある女性が妊娠を計画している間の受胎前の指導を受けるのはポピュラー になりつつある。これらの予防的な指導は、受胎時から出産まで最適な健康状態を獲得することを意図している。
さまざまな保健医療の専門家が妊娠女性への指導を行っている。この中には看護士、臨床看護士、 助産婦、家庭医、産科医、および周産期医が含まれる。通常の妊娠状態にある健康な女性のほと んどは、医師と適切に相談を行っている助産婦からの指導を受けるとよい。栄養士やソーシャル ワーカーなどの他の保健専門家も、安全かつ健康な妊娠、出産を迎える助けになる。しかしながら、合併症のリスクが非常に高い女性は、医師の指導を受けるべきである。