ビタミンA欠乏症は、十分な量のビタミンAやβ-カロテンを摂取する機能が慢性的に不全に陥っ た時に起こり、結果として血清ビタミンAのレベルが定義範囲を下回る。β-カロテンはプレビ タミンAの一種で、体内で容易にビタミンAに転換される。夜盲症はビタミンA欠乏症の初期症
状で、重度のビタミンA欠乏症が長引くと、全盲や回復不可能な失明を発症することがある。< BR>
解説:
哺乳動物ではレチナール(網膜)と呼ばれるビタミンA は、脂溶性ビタミンで、推奨食事許容量(RDA)は成人男性で1日1.0mg、成人女性では 1日0.8mg/である。β-カロテンは体内でビタミンAに転換されるので、身体のビタミン A必要量を完全に補うことができる。6mgのβ-カロテンは、ビタミンA1mgに相当すると 考えられる。ビタミンA摂取に最も適している食品は、卵、牛乳、バター、レバーやニシン、イ ワシ、マグロなどの魚である。牛肉にはあまりビタミンAは含まれていない。植物にはビタミン Aが含まれていないが、β-カロテンとその他のカロテノイドが含まれている。β-カロテンに 最も優れた食品は、緑色、オレンジ色、黄色の野菜で、特にホウレン草、にんじん、オレンジ、 薩摩芋が望ましい。
ビタミンAは、体内で2つの機能に利用される。目に利用 されるビタミンAは、網膜や網膜錐体などの目の光に敏感な部分の成分になり、薄暗い場所での暗視の働きを強化する。ビタミンA(レチナール)は網膜として現れる。ビタミンAの別の型(レチノイン酸)は、体内で皮膚細胞や、肺と腸の内膜などの様々な細胞組織 の発達の調整に使用される。ビタミンAなしでは受精卵は胎児に発育することができないので、胎生発育の期間にビタミンAを摂取することが重要である。